昨日のブログの続きです。
厳しい店長に言われていたのは
「ロイヤルカスタマーを作りなさい」
「あなたのファンを作りなさい」
でした。
しばらくして、私はマネージャー業務をすることになるのですが、そうなると店内をうまく回していかないといけない。
覚えている方も多いかと思いますが、当時65円バーガーとか80円チーズバーガーとかを販売していて、休日やランチ時間は店の外まで行列ができてしまうくらい繁盛してました。
レジが4台あります。
それぞれにクルー(スタッフ)が並びます。
お客さんが並び出します。
お客さんは毎回均等に並ぶでしょうか。
並ばないんです。
もちろん、スピードや正確性は求められるのですが、みんながある一定のオペレーションができた場合、何を基準にするか。
「人」
なんですよね。やっぱり。
「そりゃ美人に並ぶでしょ〜!!」
違うんですよね。
ここからが本題。
大行列を作る16歳の少女がいました。
例えば、他のレジが空いていて他のクルーが
「お客様、こちらをご利用くださ〜い!」
と言っても動かない。
他のレジはガラ空きなのにその子のレジだけ4、5人並んでいる。
ものすごい可愛いか。
もっと可愛い子やモデル並みに綺麗な子もいます。
接客が素晴らしか。
注文して商品揃えて、代金の受け渡しだけですからそんなに大きな個人差は出ないと思います。
そうなると、気になってしまうのが私の性格。
勤務がない日に、お客さんで店に行って彼女を観察(怖っ)
みつけたんです。
「笑顔」
断然、笑顔が違う!
文章で伝えるとしたら。
「あなたのことが大好きです!」
「あなたに出会えて私は幸せです!」
の、笑顔なんです。
彼女自身が、嬉しそうなんです。
そんな笑顔で対応されたら、イチコロです。
まだ16歳の普通の高校生なので、もちろん天性のものだと思います。
で、気づいたのです。
商業スマイルでは、ロイヤルカスタマーはできないと。
やっぱりそこには気持ちがないと、普通の人にはそんな笑顔は出せないです。
「あなたに出会えてよかった」
「大切なお客様に出会えて、私は本当に幸せです。」
そんな気持ちで、仕事をするようになりました。
何でしょうね、気持ちってエネルギー。
そこに気持ちが無いと伝わらない。
おばあちゃんにメイクをしていて綺麗になっていくと、そのおばあちゃんが愛しくてたまらない。
そんな気持ちで写真を撮ります。
そんな風になれたのは。16歳の彼女の笑顔に出会えたからでした。
ありがとう。
次回は
ロイヤルカスタマーの悲劇をお送りいたします。