老人ホームを選ぶときに、本当に見なくてはいけないところを
案外見ていない人が多いなと思うんです。
絶対参考になると思うので読んでもらいたいです。
これは私の実体験から。
施設見学に来る人は、スタッフに案内され館内を回ります。
最近の施設は綺麗で、少しお高めなところになるとジムがあったり、プールがあったり、娯楽室があったり。
豪華なインテリアだったり、素敵なお花が飾られていたり、こんなにたくさんのアクティビティがあって毎日充実して過ごせますよ〜。なんて言われたりして。
昔の老人ホームのイメージと全然違うし、安全対策万全です。って言ってくれます。
見学に来る方のほとんどの方は、ハード面や提供されるサービス内容にしか興味を持っていません。
では、想像してみてください。
老人ホームに入るのは、介護が必要だから。もしくは、いずれ介護が必要になるだろうと考えるからですよね。
老人ホームは安全対策も万全だし、健康管理もしっかりとしてくれるので自宅で生活するよりも長生きできると思います。
それは、「元気で長生き」という訳ではなく、介護が必要となってから長生きできるということです。
1人では移動出来なくなったとき、エントランスの豪華なインテリアを楽しめるのでしょうか、プールやジムで遊べるのでしょうか。
残念ながら、ほとんどの時間は居室で過ごします。
では、何が一番大切なのでしょう。
それは・・・
人
なんです。
働いているスタッフ、施設長の考え方や人間性です。
私が介護施設でお仕事をしているとき、スタッフに話しかけてくる見学者の方はほとんどいませんでした。
大抵の人は、サービス内容とハード面にしか興味がありませんでした。
もしも、私が自分の両親を介護施設に入れるとしたら、
みんなが集まる食事をする場所でスタッフの様子をみます。
ご入居者の表情を見ます。
そしてそこで働いているスタッフに不満がないか聞きます。
勤務歴の長いスタッフがどれくらいいるか聞きます。
仕事に不満が多いスタッフに良い介護ができるとは思えません。
介護施設は、人で成り立っているのです。
ハード面は老朽化します。
しかし、ソフト面は努力でいつまでも良い状態を保てます。
本来施設側も、人材育成や職員待遇にもっと尽力すべきだと思うのですが・・・。
介護施設を選ぶ時は
「人」を大切にしている施設を選んでください。
ご入居者、働いているスタッフ、責任者
表情をしっかりチェックして話をしてみると良いですよ。