すっかり更新が遅くなってしまいましたが、以前ブログでお話しした。16歳の笑顔を見てから心を入れ替えた私にも、徐々にファンがついてきました。
「この人に会いたいからお店に行く」
というお客様を増やしなさい。
ということです。
私のロイヤルカスタマーは、その頃から何故かおじいちゃんおばあちゃんが多い・・・。
その中のお一人のお話しです。
週に2回くらい、30歳くらいのお孫さんと一緒に来るおじいちゃんがいました。
その日は店内が混んでいて、おじいちゃんとお孫さんは入り口付近のカウンターで食事をしていました。
突然
ドシンッ!
という音と悲鳴が聞こえました。
見るとおじいちゃんが床に倒れています。
今なら、冷静に対処できると思うのですが
当時の私は、高齢者とは無縁の環境でしたから
人が倒れたらどうしたらいいのかもわからずオロオロ。
おじいちゃんは嘔吐して、失禁もしていました。
ちょうどその時、介護の仕事をしているという女性スタッフが勤務していたので、その女性を呼ぶとササット嘔吐したもので窒息しないように向きを変え、毛布でくるみ手早く対処してくれました。
その時、
「介護のお仕事をしている人って凄いな・・・・。私には絶対できない仕事だわ」
と思っていました。
まさか、その後自分が15年間も介護の仕事をするようになるとは1ミリも考えてはいなかったです。
私は救急車を呼び、おじいちゃんは救急車で運ばれて行きました。
それから一週間・・・・
お店に電話がありました。
「山田さんはいつ勤務していますか?山田さんに迷惑をかけてしまったのでお礼を言いたい」
わざわざ電話で確認して、来店してくれたのです。
お元気そうなおじいちゃん
「お元気になられてよかったですね。」
「おかげさまですっかり元気になりました。」
挨拶を交わし
おじいちゃんはビックマックセットを購入。
お孫さんと店内でお食事を始めました。元気になって本当によかった。
昼時だったので、徐々に店内は混雑してきました。
お客様対応をしていると、店内がざわめいています。
声のする方に目をやると、そこにはソファーから崩れ落ち意識を失ったおじいちゃんが。
嘔吐、失禁し救急車で運ばれて行きました・・・・。
それから数日後
再びおじいちゃんから店に、私が勤務しているか確認の電話がありました。
「元気になったので、ご挨拶に行きたい。」と
おじいちゃんは、私の勤務に合わせ再び来てくれました。
とは言え2度も店内で救急車騒ぎになっているので、体調を伺うと
「〜のアレルギーだった。〜を食べなければ大丈夫なんだ。」
と・・・・・・・。
くれぐれも無理をせずにと伝え・・・・・・・。
はい。ご想像通り
おじいちゃんは、再び意識を失い救急車に。
結局、おじいちゃんの体調不良の原因はわからず、さすがにその後は来店せず。
お孫さんから、元気な様子を時々伺うこととなりました。
もしかしたら、私がアレルゲンだったのかも・・・・?
今から20年も前の話です。
おじいちゃんは元気にしてるかな?
お客様に喜んでいただいて、ご贔屓にしてもらえるのは本当に嬉しいことです。
写真のお仕事でも同じです。
私がお客様を好きになって、お客様が私に心を開いてくれないと良い表情が引き出せないと思っています。
それが時として、少し怖いことにも繋がることも・・・・。
その話もそのうちしたいと思います。